TOP / 映画紹介 / アレクセイと泉
ベルリン映画祭を始め、世界各国で好評を博した『ナージャの村』から5年。
写真家・本橋成一と音楽家・坂本龍一と組んで〈泉〉を主題としたドキュメンタリーを完成させた。
舞台となる〈泉〉は、1986年4月26日に起こったチェルノブイリ原発(旧ソ連・現ウクライナ共和国)の爆発事故で被災した、
ベラルーシ共和国東南部にある小さな村ブジシチェにある。
この村の学校跡からも、畑からも、森からも、採集されるキノコからも放射能が検出されるが、
不思議なことに、この〈泉〉からは検出されない。
「なぜって?それは百年前の水だからさ」と、村人たちは自慢そうに答える。
この百年、人間は何の豊かさを求めてきたのだろう。
《水の惑星=地球》の強い意志のようにこんこんと湧く〈泉〉は、私たちに"本当の豊かさとは何か"を静謐に語りかける。
監督:本橋成一
製作:小松原時夫、神谷さだ子
撮影:一之瀬正史
録音:弦巻裕
編集:村本勝
スチール:明石雄介
音楽:坂本龍一
第52回ベルリン国際映画祭 ベルリナー新聞賞・国際シネクラブ賞
第12回ロシアサンクトペテルブルグ映画祭グランプリ
第19回エコメディア(ドイツフライブルグ国際環境映画祭)最優秀芸術作品金山猫賞
第27回モントリオール国際映画祭AQCC賞
2003年第5回ブラジルゴイアス環境映像祭審査員特別賞
2003年イタリアセルビノ国際映画祭ドキュメンタリー部門賞